入門ガイド

VTuberの歴史:キズナアイ誕生から現在の巨大産業へ

VTuber誕生前夜:バーチャルキャラクターの文化

VTuberが登場する以前から、日本にはキャラクターを使ったインターネット文化が根付いていました。ニコニコ動画での「初音ミク」の爆発的な人気(2007年〜)や、バーチャルキャラクターを使ったコンテンツへの親しみが、VTuber文化を受け入れる土台となりました。


2016年:キズナアイの登場とVTuber元年

2016年11月29日 — 歴史的なデビュー

2016年11月29日、キズナアイがYouTubeに初めての動画を投稿しました。「世界初のバーチャルYouTuber」を自称し、3Dアバターで明るくテンポのいいトークを展開するそのスタイルは、多くの視聴者の目を引きました。

キズナアイは「バーチャルYouTuber」という言葉を最初に使い、自らをそう名乗った先駆者です。この動画投稿が、後に世界的な産業へと発展するVTuber文化のスタート地点となりました。


2017〜2018年:VTuber四天王の時代とブームの到来

VTuber四天王の登場

2017年後半から2018年初頭にかけて、個性的なVTuberが次々とデビューし、「VTuber四天王」と呼ばれるようになりました。

四天王として挙げられる代表的なVTuberは以下の5名(5人で「四天王」と呼ばれることもある)です:

  • キズナアイ(最初期のVTuber)
  • 電脳少女シロ
  • ミライアカリ
  • 輝夜月(かぐやるな)
  • バーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさん(のじゃおじ)
それぞれが独自の個性を持ち、「こんな形のVTuberもあり」と視聴者に示したことで、VTuberというジャンルの多様性が広がりました。

2018年:VTuberという言葉が社会に浸透

2018年、「バーチャルYouTuber」がネット流行語大賞で1位を獲得。同年には企業運営のVTuberグループ「にじさんじ」と「ホロライブ」が本格的に活動を開始し、事務所システムによる大規模VTuber運営が始まりました。


2019〜2020年:海外進出とコロナ禍での急成長

海外展開のはじまり

2019年、にじさんじが海外展開を開始し、インドネシア(NIJISANJI ID)のグループを設立。韓国(NIJISANJI KR)は2020年に活動を開始しました。2020年にはホロライブが海外向けグループ「hololive English(hololive EN)」を設立し、英語圏への進出を本格化させました。VTuberは日本発のコンテンツとして世界的に注目を集め始めました。

2020年:コロナ禍が追い風に

2020年のCOVID-19による外出自粛の影響で、自宅での動画視聴・ライブ配信の需要が急増。VTuber配信の同時接続者数や視聴時間が大幅に伸び、ホロライブ所属の桐生ココ宝鐘マリンなどが国際的な知名度を獲得しました。


2021〜2023年:大企業化と上場

企業として成長

2021〜2022年にかけて、にじさんじ・ホロライブの両グループは、それぞれ所属タレントを100名以上に拡大。楽曲リリース・リアルイベント・グッズ販売など、配信以外のビジネスも本格化しました。

上場という節目

  • 2022年:ANYCOLOR株式会社(にじさんじ運営)が東証グロース市場に上場
  • 2023年:カバー株式会社(ホロライブプロダクション運営)が東証グロース市場に上場
VTuber事業が上場企業として評価されるまでに成長したことは、業界全体の成熟を示す象徴的な出来事でした。

2024年以降:成熟と多様化

VTuber業界はアイドル的なグループ活動にとどまらず、Vsingerとしての音楽活動・リアルライブ(3Dコンサート)・企業とのタイアップなど、エンタメ産業全体に深く根ざした存在となっています。

また個人で活動する「個人勢VTuber」も増加し続けており、ハードルの下がった機材・ソフトウェア環境も後押しして、誰でもVTuberとして活動しやすい環境が整いつつあります。


まとめ:VTuber業界の歴史年表

出来事
2016年11月キズナアイがYouTubeデビュー。「バーチャルYouTuber」という言葉が誕生
2017〜2018年VTuber四天王の台頭。VTuber数が急増
2018年にじさんじ・ホロライブが事務所として本格始動。ネット流行語大賞1位
2019年にじさんじが海外展開開始(NIJISANJI ID等)
2020年ホロライブが海外向けグループ(hololive EN)を設立
2020年コロナ禍で視聴者・同接数が急増
2022年ANYCOLOR株式会社が東証グロースに上場
2023年カバー株式会社が東証グロースに上場
2024年〜音楽・ライブ・グッズなど多角的なエンタメ産業として定着
VTuberは一過性のブームを超え、日本発の新たなエンタメ産業として世界に根付いています。

※ 本記事はVTuber Discovery Hub編集部が作成しています。データ出典は各記事内に記載。

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